茶道を習うと、手順、ものの置く位置など
時と空間をより深く考えるようになります。
英語では、時と場所を表す上で
もっとも重要なのは「前置詞」ですが、
実は似ている「空間副詞」というものもあります。
これらを習うことで
日本人にはないイメージ、感覚もあり
面白い発見ができますね。
今回は茶道を通して空間副詞「up」を学びましょう!
アップというと「上」をイメージできますね。
自分の目線より上、上の方という状態を意味します。
① steam rises up
湯気が立ち昇る
(お釜から立ち昇る湯気を見るだけで美味しいお茶を連想できます)
rise up=立ち昇る
煙が空に立ち昇るという時は
smoke rises up in the sky. と表現できるでしょう。
「 climb up」も同じイメージで、climbよりも上に登っていくという
イメージを付加できます。
② move the shelf up closer
棚を近くに移動する
(茶道で棚を使用する場合、畳のマス目の数を数え
定位置に置く必要があります。)
move up =移動する
upは垂直方向だけではなく、このように平行移動を現すこともできます。
③ roll up Mosen(red carpet)
毛氈を巻く
roll up=くるくる巻く
(毛氈を広げる場合は、roll outと言います。)
客は赤い毛氈を広げたところに着席します。
真っ赤な毛氈は、和の雰囲気を演出しますね。
④ Many people turn up the tea party.
多くの人が茶会に現れた。
turn up=現れる
up は「上に」の他に「出現」という意味もあります。
お席にたくさんのお客様がいらっしゃった!
嬉しい悲鳴ですが、お水屋はてんてこ舞い。
涼しそうな顔をしてお茶を出しますが、裏方は汗だくです。
⑤ clean up the room
部屋をすっかり掃除する。
upの別の表現として「仕上がり」があります。
clean the room というよりもupをつけたほうが、
掃除をすっかりした。お部屋は綺麗になった!という
ニュアンスをプラスできます。
何事も、終わった後の掃除は大切ですね♪