群馬県民であるならば、寝ぼけていようが酔っ払っていようが、インフルで寝込んでいようが上の句を聞くと反応してしまう・・・それが「上毛かるた」です。
ご当地かるたは全国に多々あるものの、ここまで県民の記憶に深く根付いたかるたは珍しいでしょう。大会があれば命がけ、優勝したらオリンピック金メダルに匹敵する英雄になれます。
本シリーズはそんな上毛かるたを世界へ!(という気持ちで)英語版に創作したものです。
第1弾は「あ」です。
「浅間のいたずら鬼の押し出し」です。
1783年、浅間山の大噴火がありました。
その流れた溶岩が固まり、大きな岩となって現在に至ります。
その様はまるで鬼が岩を投げ飛ばしたように見られることから
「鬼押し出し」と呼ばれ、今も観光名所になっていますね。
観音堂にたどり着いた約90名のみが助かったという
鎌原観音堂も有名です。
さて、では英語に直してみます。
The whim of Mt. Asama
(ダウィムオブマウントアサマ)
Big rocks rolling around
(ビッグロックスローリングアラウンド)
pushed by demons
(プッシュトバイデーモンズ)
ではキーワードを説明しましょう。
1. 浅間のいたずら
子供のいたずら(悪戯)はmischiefと言いますが、
神のいたずら、仕業、悪ふざけは
the works of the Gods / the whim of the Gods
と言います。自然のなせる仕業という表現ですね。
2. 転がっている
There are many big rocks in Mt. Asama.
だと「浅間山には大きな岩がある」という平凡な表現なので
rolling around, lying aroundのように
転がっているという状態を表す表現を使いましょう。
My husband just lies around the house all day.
(うちの旦那は一日中ゴロゴロしている)とも使えます。
- 鬼が岩を火口から押し出している
Demons push rocks from the crater
of Mt. Asama.
demon=鬼
crater=火口
push=押し出す
個人的には鬼は怖いので浅間山は
遠くから眺めるのが好きですが、
こんな可愛らしいのもいるようです。
鬼弁当やお切り込みを食べてハイキングもいいですよ♪