いろはかるたは東京・京都など地域によって
変化があるそうな。
英語で言ってみたらどうなるでしょう。
ここは東京!ってことで
江戸編いろはかるたでお送りします。
いろはかるたの「も」は一体なんでしょう?
「門前の小僧習わぬ経を読む」です。
お寺の小僧は、毎日毎日お経を聞いているので
習っていなくてもいつのまにか読めるようになっている
ということです。
ある環境に身を置くことで、無意識にその影響を受けて
身についていく、学んでいくことがあるという意味ですね。
茶道では「習うより慣れろ」とよく
師匠がおっしゃっていますが
学ぼうと知識を意識して詰め込むのではなく
実践を積んで、自然と身につくようになる。
そのような教えにも通じている気がします。
英語では次のような類似表現があります。
A saint’s maid quotes Latin.
(セインツメイドクウォーラテュン)
聖人の家のメイドはラテン語を引用する。
Saint=聖人
quote=引用する
Latin=ラテン語
聖人は博学で当然ラテン語もスラスラ読める。
そこで働く使用人は、学がなくても
自然と目するので引用までできちゃうのですね。
The sparrow near a school sings the primer.
(ダスパローニアスクールシングズダプライマー)
学校の近くのスズメは入門書を歌う。
sparrow=スズメ
primer=入門書・教本
チーチーパッパ、チーパッパ♪
スズメのがっこの先生もびっくりでしょうか。
そうは言っても・・・
小僧にもメイドにも
影では並並ならぬ努力があったはずです。
人には言えぬ苦労の末身につくものですよね。
(天才は別として)
英語も同様。
アメリカに行っただけでは話せませんし、
〜ラーニングを聞くだけでも聞こえてきません。
単語の一個、センテンスの一個を
繰り返し繰り返し覚えていくことこそ
「英語が話せる」一歩になります。
門前の小僧のひたむきな努力を
見逃してはいけないのかもしれませんね。
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