├温故知新の「サザエさん」

サザエさんで学ぶ「昭和」と「English」No.32 夏休みの宿題

長谷川町子作・サザエさん。

日本の家族の一つの形、一つの時代を描きます。

 

原作4コマ漫画には、日本の古き良き時代、

必死に生き抜いた人々の生活が溢れています。

 

祖父母、両親が生きてきた時代をたどりつつ

未来の日本を想像したくなりました。

 

サザエさんの漫画を通じて和洋を探求します。

 

今回は「夏休みの宿題」です。

 

7月中に全部片付けてあとは遊びまくろう!

やっぱり自由研究はお盆頃に。

最後に読書感想文を。

夏休み長かったのに残り3日だよ…

工作は、まこれでよし。

 

 

かつて夏休みの宿題と格闘した人も多いのではないでしょうか。

もはや休みなんかなくて普通に学校に行っていた方が楽なんじゃないか

とすら思った人もいるようです。

 

 

カツオの気持ちは痛いほどわかります。

 

 

でも朝顔の観察、水やりを毎日やってくれたのは祖母だったり

余りあるワークブックを眉をひそめて教えてくれたのは父だったり

ポスターの書き方を教えてくれたのは母だったり

読書感想文の本選びに本屋に連れて行ってくれたのはおばだったり。

 

夏休みの宿題を通して家族と深〜く交流できるというのは事実です。

大人になって思えばそれこそが目的なのでは?とすら思います。

 

 

ただ、当の本人はそんなこと思いもせずひたすら苦しむのです。

そんな日本独特の「夏休みの宿題」。

英語ではなんというのでしょうか。

いくつか紹介しましょう。

 

1. 朝顔の観察

 

The record of plant growth

または

Observing morning glory growth

 

 

plant=植物

growth=成長

morning glory=朝顔(gloryは輝き、栄光という意味です。)

 

 

朝顔の大きなプランターを持ち帰るのは小学1年生には酷なことですが

汗ぐっしょにになって持ち帰り、観察絵日記をつけましたね。

 

花に水をあげる=I water the flowers.

waterは動詞で水をあげるという意味になります。

 

 

 

2. 理科の自由研究

 

Summer Science Project

または

Research assignment

 

 

理科の自由研究はプロジェクトと表現します。

アメリカでも長い夏休みに「プロジェクト」という名の宿題を課す

学校もあるようですね。テーマは幅広く社会学、文学、環境学に及びます。

 

日本では「理科」に主に特化していますね。

 

assignmenthomeworkの違いは

assignmentは課題、assign「課す」の名詞形。

homeworkは持ち帰りの仕事、まさに宿題なのです。

 

 

 

3. ポスター描き

 

Making a poster

または

Drawing a poster

 

啓蒙するテーマのあるポスターを描いた記憶があります。

動物愛護、 環境問題、人権問題、交通安全、犯罪防止

選挙などたくさんあります。

 

動物愛護=Animal protection

環境問題=Environment problem

人権問題=Human right issues

交通安全=Trafic safety

犯罪防止=Crime prevention

選挙=Vote(投票)Let’s vote!

 

 

 

4. 読書感想文

 

Book Report

 

 

Book reviewとは異なります。

reviewは見解を述べるというニュアンスです。

 

読書感想文は批評的に見るというよりはその本を読んでどう感じたかを

表すものなので impression の方が良いでしょう。

comment / opinionは感想ではなく意見と解釈できます。

 

 

 

5. 絵日記

 

Picture diary

 

日記をつけるとはkeep a diaryと言います。writeではないので

注意しましょう。

 

絵日記を毎日書くというのは結構大変です。

だって何もないという日もありますもの。

そういう時はわざわざイベントを作ったものです。

起こったことを日記に書くはずが、日記に書くためにハプニングを探す

という皮肉な事態を経験したことはありませんか。

 

 

 

もうすぐ夏休み。

大人になって宿題からは解放されましたが、

あんなに長い夏休みはもうやってきません。

寂しいようなホッとしたような。

 

荷物をたくさん持って帰路につく小学生を見て

「頑張れよ」と背中にエールを送るのでした。

 

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