長谷川町子作・サザエさん。
日本の家族の一つの形、一つの時代を描きます。
原作4コマ漫画には、日本の古き良き時代、
必死に生き抜いた人々の生活が溢れています。
祖父母、両親が生きてきた時代をたどりつつ
未来の日本を想像したくなりました。
サザエさんの漫画を通じて和洋を探求します。
今回は「のんびりいこう」です。
日本人はとかくせかせかしているといわれます。
西洋人と比較してのことですが、これは価値観の違いでしょう。
どちらがいい、悪いということではないのですが、
できればのんびり生きたい。
とせかせかするからこそ思うものです。
「せかせかする」とはなんて言いましょう。
restless day
落ち着かなくバタバタした日常
という意味です。
Japanese tend to lead resless lives.
(日本人はせかせかと日々を送りがちだ)
またせっかちな人のことは
impatientと表現します。patientは忍耐強いという意味です。
その反意語でじっと待てない人、忍耐強くない人を指します。
確かに振り返れば日本人がせっかちであることを
証明するような諺もありますね。
「善は急げ」
良いと思ったらすぐに行動に移そう!
英語ではこう言います。
Make hay while the sun shine.(日の当たるうちに干し草を束ねておこう)
「思い立ったが吉日」
いいことを思いついたらとにかく先ずは着手するのが良い。
英語ではこう言います。
Never put off till tomorrow what you can do today.
(今日できることを明日に延期するな)
「今日の一針、明日の十針」
今日見つけた一つの綻びは放っておけば明日には10になってしまうので
早めに対処すべき。
A stich in time saves nine.
(今日1スティッチ縫えば明日は9針縫わずにすむ)
でもね、反対の言葉もあります。
「急いては事を仕損じる」
急ぎ過ぎても良い結果にはならない
「急がば回れ」
急ぐ時こそ慎重に。無茶はしないこと。
英語では
Make haste slowly.(ゆっくり急げ)
More haste, less speed. (急げばより遅くなる)
他にも
「短期は損気」
「待てば海路の日和あり」
などなど。
せっかちな日本人を戒めるような諺がたくさん。
急いでいいのか、急がない方がいいのか
わからなくなりますね。
ちなみに私のモットーは、
「先んずれば人を征す」&「待てば甘露の日和あり」です
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