ジブリ映画は心のふるさと言っても過言ではありません。
となりのトトロ、魔女の宅急便、風の谷のナウシカなどなど
当時台詞を暗記してしまうほどそれこそ穴が開くほど
何回も見たという人もいるでしょう。
幼い頃に見た記憶から
大人になってまた見ると感じ方もまた異なり
新たなことを学ぶものです。
自分の成長を確認するように時々見てしまうのが
ジブリ映画ではないでしょうか。
さて、このジブリの名物の一つに美味しい食べ物があります。
どれもこれも素朴なのに美味しそう。
心を満たす素敵な料理ばかりです。
今回は特に私が好きなジブリソールフードを英語で紹介しましょう。
お気付きですか?実はジブリ映画は英語学習にも最適です。
なぜなら日本語の台詞を覚えているから♪
英語もすっと意味が入ってきやすいのです。
今回は天空の城ラピュタより。
パズーとシータはドーラ率いる海賊船に乗ることになります。
息子たちは家事から解放されると大喜び!
家事清掃から解放されて有頂天の息子たち。
映画の日本語セリフはこうですね。
やったーぃ!!掃除洗濯、しなくてすむぞぉーぃ!!!!
皿洗いもだー!!!!
イモの皮むきもなー!!ぃやっほーーぃ!!!!
ひやっほー!!
やったーーーぃ!!!!
お前プディングつくれるかぁー?
シータ:ええ
おれなぁ、ミンスミートパイが好きなんだ。
おれねえ、えっと、ええとねー、あ、何でも食う!
ドーラ:いい加減にしな!まったく、いつまでたっても子供なんだから…んとにもう。
この一連の会話を英語バージョンで聞いてみましょう!
Yeah, no more swabbing the decks.
I won’t have to wash the dishes.
I’ve peeled my last potato!
息子たち、まずは家事の解放を喜びます。
swab=モップがけする
peel=皮むきをする
面白いのは皮むきの表現です。「もう最後の芋をむいたぜ!」
と完了形・終了!のニュアンスを出しています。
それからシータにリクエストの嵐!?
Sheeta, can you make pudding?
I get to lick the spatula.
I like chocolate cake with that frosting that’s pink and swirly.
お気づきですか?日本語台詞では
・プディング
・ミンスミートパイ
をリクエストしています。
英語版では
・プディング
・チョコレートケーキ
をリクエストしてるのです。
英語台詞ではミンスミートパイの代わりに、
I got to lick the spatula.
spatula=しゃもじ、へら
つまり、しゃもじを舐めるくらい好きだ!
とプディング好きに同意しています。
日本語版にはないセリフはこれ。
I like chocolate cake with that frosting that’s pink and swirly.
swirly=渦巻状の
ピンクで渦巻状のフロストがかかったチョコレートケーキをリクエスト。
超甘党です。
なんでもいい!なんでも食う!ではなくしっかり自己主張しているのも
英語らしいといえます。
日本語版でリクエストしたミンスミートパイは
minced meat pieが正しく、
つまりminced=ミンチにされた(豚or牛コマ肉)肉
が詰まったパイということです。
これに対し、ドーラはいつまでっても子供だ。というセリフを
Will you shut up?
What can I tell you?
They really llike dessert.
お前たちになんて言っていいんだろう。
本当にデザート好きなんだよ。
とパズーとシータに愚痴をこぼすような発言をし、
息子たちは甘党であると会話に一貫性を持たせるのです。
日本語と英語の違い、皆さんはどう思いますか?
今回は英語台詞において大きく二つのことがあります。
・なんでもいいというのはマイナスイメージ。
・会話の一貫性。
なんでも食べたいよ、というよりは〇〇が食べたいと言ったほうが
説得力があるのが英語的思考。
甘い食べ物リクエストを揃え、息子たちはデザート好きだと
完結することで会話に一貫性を持たせる。
私は甘党ではなく甘辛塩党なのでプディングも
ミートパイもチョコレートケーキも全て頂きたく存じます。
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