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茶道で英語を学びましょう:利休七則(2)

茶道の教えの中には、現代社会に生きる私たちの心に響くものが多くあります。

「利休七則」もその一つ。

これは千利休の言葉で、茶道における基本的な心構えを伝えています。

まさに「おもてなしの心」ですね。

 

一つ一つを読んでみると、当然のように聞こえますが

SNSを含むコミュニケーションをとりながら生活する

私たちにも当てはまりそうなことばかり。

 

今回は利休が伝えたという「利休七則」の続編です。

英語表現とともに紹介しましょう♪

 

 

 

その5:刻限は早めに=Do anything with time to spare

/Do what you should do with time to spare

 

時間にゆとりを持って何事も行う。

茶事に呼ばれた時は、伺う時間は早すぎても遅すぎてもいけません。

ここでもやはり相手の様子を伺って、時間も意識するという教えがあります。

 

単純に「時間厳守!」Be punctual! では味気がありません。

遅い、早いだけではない「時間」を大切にする気持ちが必要なのでしょう。

 

時間にゆとりを持つ=with time to spare

spare=時間を割く

と表します。

 

 

(といっても長時間の正座に疲労感や、眠気と戦うこともあります。日々私が

煩悩と戦っております。)

 

その6:降らずとも雨の用意=Prepare for rain in case

 

 

どんなことが起きても対応できる準備力を持とう!

備えあれば憂いなしという教えです。

緊急時の応対、臨機応変さはいつの世も肝に命じておくことなのでしょう。

 

英語ではこのような表現もあります。

Any good endeavor is preceded by a good plan.

(良い兆しというのは良い計画あってこそ)

 

You can never be too prepared.

(準備をしてしすぎることはない)

 

Preparation is key.

(準備こそ鍵だ。)

 

 

ラストは・・・

その7:相客に心せよ=Respect guests and enjoy the time to share.

 

お客様には正客、次客、三客など座る順番があるものの、どの方にも同じおもてなしをすることが大切です。一方、お客様同士も同じこと。客同士、お茶を飲むこと、亭主と話すことも楽しんでその日の茶会の雰囲気を心から楽しみましょう。

 

亭主から客からへの一方的なおもてなしは本当の気遣いではありません。客もまた亭主を気遣い、客同士の会話を楽しむべきだという教えです。それは言葉にとどまらず、表情や動作からも現れるものです。

 

和敬清寂の「敬」=respect

 

このrespectはre-spect=振り返ってみる。

落ち着いてじっくりみる、一目置いて尊敬するという意味です。

 

admire」という類語がありますが、こちらは「すご〜い」と感心するという意味です。

茶道における尊敬はrespectがふさわしいでしょう。

 

 

心に響く教えです。

これは英語教師としても当てはまることが多く大変勉強になる教訓です。

 

 

こうして考えると、利休がこの時代に生きていたらなんといったでしょう。

興味深いですね。

現代社会に揉まれて疲れてしまったときは、一服抹茶を飲むのも良いかもしれません。

自分の中に、新しい自分を発見できるかもしれません。

 

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