お茶会は静けさ・穏やかさ・そして凛とした緊張感が漂う空間です。和やかでありながら、線一本通ったようなその空気感は茶道独特と言えるでしょう。お茶会では、亭主だけではなくお客様もまた決まった座る場所によって名称があります。では見ていきましょう♪
1.
東(とう)=お茶を点てる人
host(亭主)のことです。
お茶会の場合は亭主は挨拶を交わし
東は当番制で別の人が行います。
お客様は西向き、亭主は東向きに座ることから
東=touと呼ばれます。
2.
半東(はんとう)=亭主をサポートする人
host’s assistantです。
点てたお茶を客に運んだり、
お道具を運ぶ手伝いをします。
3.
お客=guests(ゲスト)は
座る場所で名称が異なります。
正客(しょうきゃく)=main guest
最も先頭に座ります。
季節のご挨拶から、茶花やお軸、お道具についてなどについて問答をします。(普通は重鎮クラスが座ります!)
東が点てたお茶を一番最初にいただきます。
次客(じきゃく)=second guest
正客の隣に座ります。
東が点てたお茶を二番目にいただきます。
三客(さんきゃく)=third guest
次客の隣に座ります。三客以降のお客様には通常は影点て(かげだて)と言ってお水屋で点てたお茶を運び入れて差し出します。
ちなみに最後に座るお客、last guest は詰(つめ)と呼ばれ、拝見した道具を元の位置に戻したりお濃茶の場合はお茶碗をふき取ったりとちょっとした作業が求められます。うっかり座ると大変です!
一番お客としていいのは真ん中あたり(笑)座っていればお菓子もお茶も運ばれてきます。あとはずずっと堪能するだけ。東の役目が終わった後の一杯はたまりません。
ホッ。
「大変結構なお服加減でございます。」
と心の底から思います。