昭和を代表する名画と言えば「男はつらいよ」ではないでしょうか。主人公寅さんの破天荒ぶりに親戚も近所もみんな翻弄されてそれでもその粋な振る舞いとユーモア溢れる言葉のセンスで多くの人を魅了します。理想の男性と言えばそれは「寅さん」なのではないかと思うのです。
右も見ても左を見てもなかなかそんな男性はいないでしょう。言葉は荒くても懐でかい。そんな昭和の日本男児「寅さん」世界レベルではモテるのでしょうか。
第一回目は「寅さんってどんな人?」というテーマでお送りします。
男はつらいよ= What is a guy to do in a world like this? 文字通りに言えば「It is hard to live as a guy.」ですね。
Trasan lives in Shibamata, Katsushika-ku in Tokyo.
(Shibamata is an old town in Tokyo and a temple town called “taishaku-ten”)
東京葛飾区の柴又と言えば寅さんのロケ地で有名です。とらやの団子も美味しいし、鰻も美味しい下町らしい風情ある町並みですね。
寅さんの職業と言えば、一般的にいう「テキ屋」でしょうか。あちこち全国をまわってもの(時にパチモン)を売って生活しています。
英語ではStreet marchant / Peddlerと言います。
Tora-san sets up stalls at festivals. In general, he was seen as having a low social status because he doesn’t have a stable job and has no plans to get married. Therefore, his relatives and friends worry that he doesn isn’t proper member of society.
安定した仕事を持たず、結婚する気もない寅さんに家族はやきもきします。時代背景がよく表れていますが、男として仕事と結婚を両立できないものは半人前という風潮がより根強く残っていたのですね。自虐的に寅さんは自分のことを「堅気ではない」と言いますが、これを英語で言うには…
I am a kind of gangster
I live outside the law.
アウトローなんだと言う表現ですね。粋をとるか、糧をとるか、人生ギャンブリング!?かもしれません。