テレビ東京でドラマ化・大人気の「深夜食堂」
孤独のグルメ以上に涙を誘う
人情溢れるドラマです。
めしやのマスターが作る素朴な一品がたまらない。
懐かしく、悲しくそしてホッとします。
今回は大阪庶民の味(らしい)という
浪速娘かすみの注文「紅しょうがの天ぷら」
略して紅天です。
紅しょうがといえばこんなイメージですね↓
お好み焼きや焼きそばに添える脇役の存在です。
丸ごと紅ショウガをスライスして衣をつけてジャーっとあげる。
これで紅天が完成です。
そういえば・・・
紅ショウガ串揚げってありましたね大阪に♪
(これなら食べたことある)
東京でも蕎麦屋さんなどで紅天を提供しているそうな。
さて、
紅ショウガは英語で
red pickled ginger(レッピクーッドジンジャー)
です。
紅酢漬けのしょうがですね。
これに「fried」をつければ「紅天」です。
gingerといえば
アメリカの「ジンジャークッキー」を思い出します。
人型の薄い生姜味のプレーンクッキーですね。
ヘンデルとグレーテルのお菓子のお家のモデルになった
ジンジャーブレッドハウスも有名です。
国を超えて体に良いとされるジンジャーパワーは
侮れません。
take the gilt off the gingerbread
「ジンジャーブレッドから上部を取っちゃう」
から転じて
「がっかりさせる」という意味になります。
gingerは他にも
ginger up=励ます、とか
ginger=赤毛、という意味もあります。
でもこれは差別的な言い方です。
(carrotではないんですね。)
さて、紅天のお供は(健康的に)ビールでしょう。
素性不明の浪速娘には一言では語れない人生がありそうです。
瓶ビールを片手に紅天をつまむ姿には貫禄を感じます。
クッと飲んで、さっくり食べて
「ほなさいなら」
・・・・
私にはそんなふうにできる勇気はまだないようです。
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