├温故知新の「サザエさん」

サザエさんで学ぶ「昭和」と「English」No.38 お歳暮

長谷川町子作・サザエさん。

日本の家族の一つの形、一つの時代を描きます。

 

原作4コマ漫画には、日本の古き良き時代、

必死に生き抜いた人々の生活が溢れています。

 

祖父母、両親が生きてきた時代をたどりつつ

未来の日本を想像したくなりました。

 

サザエさんの漫画を通じて和洋を探求します。

 

 

今回は「お歳暮」です。

 

 

お歳暮は江戸時代から始まる風習だそうで、

商人が取引先に対し日頃の感謝とともに贈り物を持参したことが始まりです。

上司やお世話になる方々にお中元、お歳暮を送るのは日本独特の習慣ですね。

 

お歳暮は

 

 a winter gift

 a year-end gift

 

と言えるでしょう。

 

お歳暮の定番商品といえば…

ハム、100%ジュースの詰め合わせ(Welchが嬉しい)、

ビール、洋菓子詰め合わせ、乾麺類などでしょう。

 

さて、

贈り物はpresentではないのかと思う方もいるでしょう。

gift と presentの違いはなんでしょう。

 

birthday presentやChristmas presentとよく言います。

ですが日本でもギフトカタログと表現します。

 

これはgiftの方がpresentよりもより形式的な言い方だからです。

presentはお祝い事があり祝うためにものをあげること、

giftは習慣として義務的にあげるものと言う意味です。

 

giftは「才能」という意味もあり、神様から与えられた力です。

目上から目下のものに与えるもの=giftとも解釈できます。

 

 

アメリカでは中元、歳暮のような習慣はなく、

クリスマスプレゼントのみです。

もちろんホームパーティーに招待されれば何か持参するでしょう。

 

季節の変わり目や、旅から帰ったら、おめでたいことがあったら

律儀に贈り物をあげるのは日本人ならではでしょう。

だれかエビスビールを父に送ってくれないものかと

密かに祈る私です。

 

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