茶道を習うと、手順、ものの置く位置など
時と空間をより深く考えるようになります。
英語では、時と場所を表す上で
もっとも重要なのは「前置詞」です。
日本人にはないイメージ、感覚もあり
面白い発見ができます。
今回は茶道を通して前置詞「into」を学びましょう!
前置詞 into の基本の意味は「〜の中に入る」です。
前置詞 inと比較すると、intoは動的で、inは静的、つまり入っているという状態を表します。
in+ to(方向の〜へ)の組み合わせだと考えればよりわかりやすいですね。
① put hot water into a tea bowl
茶碗に湯を入れる。
putは入れるという意味ですが、液体などを入れ物に入れる時には「注ぐ」という意味のpour(ポア)を使います。
I pour hot milk into a cup.
熱々の湯を茶碗に注ぐとふわっと湯気が立ちこめます。
美味しいお茶が出来上がるまで・・・もう少し。もう少し。
② look into the sunken hearth
炉を覗き込む
炉は英語ではsunken hearthと言います。
詳しくはこちらで解説しています炉
「覗き込んでよくみる」から発展し、
詳しく調べる、調査するという意味もあります。
お釜を外して炭の起こり具合を時々見ます。
大きな炭が灰に変わる様は諸行無常を感じます。
風情がありますね。
③ The cat is into sweets and tea.
猫のタマは和菓子とお茶に夢中です。
intoは「入り込む」という意味から夢中になる、興味をもつ、ぞっこんになるという意味があります。
Are you into her?
「彼女のこと好きなの?」という時にも使えます。
この表現は口語的ですね。
茶道は興味深いですが、何より楽しみなのはお菓子です。
So, I am interested in tea ceremony and into Japanese sweets.
④ Can you translate this into English?
これを英語に翻訳していただけますか?
intoは〜に変換するというイメージで用います。
translate(トランスレイト)=翻訳する
「和敬清寂」は茶道の精神を伝える言葉です。
(詳しくはこちらで説明しています和敬清寂
こんな気持ちでいつも過ごせたらいいんですけれど・・
なかなかそういうわけには参りませんね。
煩悩具足で困ります
⑤fold Fukusa into half
帛紗を半分にたたむ
fold A into half, three, four
(半分、三つ折り、四つ折りにたたむ)と変えられます。
帛紗のたたみ方は見た目よりずっと難しいですね。
修行が必要な作法の一つです。