童謡・唱歌。
幼い頃よく歌い、歌ってもらいました。
歌詞は忘れてしまってもメロディーが懐かしい。
でもなんとなく口ずさめてしまう。
童謡は日本人の心に染み込んだ歌の一つです。
懐かしい思いを抱きつつ、
新しい何かを得られたら素敵ですね。
今回は童話・唱歌から英語表現を学んでみましょう!
Today’s song is「里の秋」
<1番の歌詞>
静かな静かな 里の秋
お背戸に木の実の 落ちる夜は
ああ 母さんとただ二人
栗の実 煮てます いろりばた
秋の静けさと囲炉裏火のパチパチはじける音が
聞こえてきそうです。
囲炉裏=a hearth sunk in the floor
(ハースサンクインザフロア)
床に埋まった炉という意味です。
栗=chestnut(チェストナッ)
マロンではありません
2
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨の渡る夜は
ああ 父さんのあの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
満点の星空
鴨=Duck(ダック)
なんだか寂しいでも暖かい秋の夜長を想像できますね。
この歌の歌詞はこんなテーマです。
1、母親と故郷の秋を過ごす。
2、出征中の父を思う。
3、父の無事を願う。
「戦争」の文字が見え隠れします。
というのもこの歌は1945年12月24日に放送されたそうです。
終戦は英語で The end of World War II(WWII)
です。海外ではこれに
Potsdam Declaration(ポツダムでクレアレーション)
=ポツダム宣言
The Japanese surrender(ジャパニーズサレンダー)
=日本降伏
を共に記載することが多いそうです。
そんな時代にこの歌は、
疲れ果てた日本人の心に染み入ったはずでしょう。
秋の風情がありながら寂寥の感のある日本を代表する童謡です。