ジブリ映画は心のふるさと言っても過言ではありません。
となりのトトロ、魔女の宅急便、風の谷のナウシカなどなど
当時台詞を暗記してしまうほどそれこそ穴が開くほど
何回も見たという人もいるでしょう。
幼い頃に見た記憶から
大人になってまた見ると感じ方もまた異なり
新たなことを学ぶものです。
自分の成長を確認するように時々見てしまうのが
ジブリ映画ではないでしょうか。
さて、このジブリの名物の一つに美味しい食べ物があります。
どれもこれも素朴なのに美味しそう。
心を満たす素敵な料理ばかりです。
今回は特に私が好きなジブリソールフードを英語で紹介しましょう。
お気付きですか?実はジブリ映画は英語学習にも最適です。
なぜなら日本語の台詞を覚えているから♪
英語もすっと意味が入ってきやすいのです。
今回は天空の城ラピュタより。
パズーとシータはドーラ率いる海賊船に乗ることになります。
パズーは息子の手伝い、シータは台所を任せられることに。
<ドーラの部屋で>
ドーラ:そのなりじゃなんにもできやしない…んー、これを着な!!
<海賊船のキッチンへ>
ドーラ:お前の持ち場だよ。
息子:いい♡
ドーラ:食事は一日に五回だ。水は節約するんだよ。
ドアを開けると息子たちがのぞいていて
一斉に前に倒れる。それを見たドーラはこう怒鳴りつけます。
ドーラ:このバッカども、さっさと仕事をしないかぁ!
というシーン。ドーラの息子たちはシータに胸キュンです。
では英語版を見ていきましょう!
Dola:
Now you gotta start dressing like a real pirate.
Let’s see. Here.
海賊らしい服装をしなきゃだめだと言ってドーラの服を渡します。
日本語版と異なりますね。
Dola:
This is where you’ll be working.
Son: ..gulps
台所に連れて行かれる際に、息子たちがシータい釘付け。
その一人が「いい・・・」(Sweet/cute)というはずですが
英語版はgulpsと生唾をごくりと飲みこむだけとなっています。
Dola:
I want the galley shipshape, sparking clean.
and ready for action in one hour.
Sheeta: But, I
Dola:
The boys get awful hungry, so you’ll serve five meals a day.
この部分は日本語のほうがシンプルです。水は節約!食事は5回!
というのに対し、
船内はいつもきれいにしておくこと!
一時間で仕上げること!
5回の食事を提供すること!
とシータが口を出すまもなく指示されます。
「でも・・・」という発話は日本語にはありませんね。
シータの従順で素直なキャラクターを保っているのでしょう。
Dola:
Looking for something, gentlemen?
I am not running a luxuary cruise, Get to work!
私は豪華客船を運行しているわけじゃないんだ!働きな!
と英語では皮肉っぽく聞こえます。
日本語では主語を明示しませんが英語では「I」が清潔感を望む。
「I」が船を持っている。という主張がはっきりしているので
英語のほうが、海賊キャプテンとしてのドーラの意思がよく伝わります。
またシータに but I と発話させることで、
ドーラの話を聞いている、リクエストに戸惑いがある
という意思を示しており、無言でうなずく日本語版と比べると
英語文化らしい表現といえましょう。