誰もが「故郷の言葉」を持っています。方言です。「方言」を話すことは生まれた土地に対する郷土愛の表れであり、先祖からの伝えてきたものを守ることにもつながります。家族や同郷の仲良しさんと話す時は心地よく方言を話します。一体感、共感を得るためです。
しかしフォーマルな場面では標準語(もどき)を用い極力方言は避けるのも一般的です。どんな人も時と場に応じて言葉を使い分ける bilingual(バイリンガル)ニカ国語話者と言えます。
では、ちょっと trilingual(トリリンガル)三ヶ国語話者になってみませんか?コードスイッチングに挑戦しましょう!次の群馬弁を「標準日本語」と「英語」に直してください。
1、ちゃんとかんまして!じゃないと焦げるよ。
2、スズランにいごう!いごーいごー!
3、ほらだから言ったがね。どうするん?
4、やだ!この豚肉すいてるよ。
答え
1、ちゃんとかんまして!じゃないと焦げるよ。
よくかき混ぜてください。さもないと焦げます。
かんます=かき混ぜる
Stir it well, or it will burn out.
(スターイッウェルオアイッバーナウ)
Stir=かき混ぜる
burn out=焦げる カレー作るときの家のあるあるですね。
2、スズランにいごう!いごーいごー!
スズランに行きませんか?行きましょう!行きましょう!
スズラン=群馬県の(伊勢丹と言われる)百貨店
いごう=行こう!
Shall we go to Suzuran together?
(シャルウィーゴートュースズランテュゲザー?)
Yes, let’s. Why not?
(イェスレッツ。ワイナッ)
Shall we?=〜しませんか。しましょう!
3、ほらだから言ったがね。どうするん?/どうすんの?
ごらん、だから言ったでしょう。どうするつもりですか?
がね=でしょう
するん=するのですか?
すんの=するの?
See, I told you. How do you deal with it?
(スィーアイトージューハウデューユーディールウィズイッ)
deal with=対処する
4、やだ!この豚肉すいてるよ。そうなん?
あら、この豚肉腐っていますね。そうですか。
すえる・すいる・すく=腐る
なん?=ですか。
Oh, no! This pork goes bad. Does it?
go bad=腐る
こうしてみると滅多にかわいいと言われない群馬弁も可愛らしく感じます。英語にも方言はたくさんありますね。でもどれが正しい良い!というのではありません。みんなちがってみんないい(金子みすゞより)
日本語英語も英語の1つです。さあ、胸を張って多言語話者と言いましょう!
ね♪
群馬弁もいいだんべ?