童謡・唱歌。
幼い頃よく歌い、歌ってもらいました。
歌詞は忘れてしまってもメロディーが懐かしい。
でもなんとなく口ずさめてしまう。
童謡は日本人の心に染み込んだ歌の一つです。
懐かしい思いを抱きつつ、
新しい何かを得られたら素敵ですね。
さあ童話・唱歌から英語表現を学んでみましょう。もう残暑見舞いの季節です。
当分暑さは残りそうですね。
さて、今回は真夏にぴったり。
「我は海の子」です。
文部省唱歌であり日本の歌100選にも選ばれています。この歌をきけば、海を元気に駆け回る子供の姿を思い描くでしょう。
歌詞は鹿児島市出身の宮原晃一郎の詩が採用され
これは懸賞応募だったそうです。
この歌の歌碑も鹿児島にあるようですね。
それでは歌ってみましょう。
<1>
我は海の子 白波の
さわぐいそべの松原に
煙たなびくとまやこそ
我がなつかしき住家なれ
騒ぐ磯辺=波の音がする浜
苫屋=粗末な家
I am a child of the sea.
Rrippling waves in Matsubara beach
You will see a smoke rising from a small hut over there.
That house is my dear old home
<2>
生まれて潮にゆあみして
波を子守の歌と聞き
千里寄せくる海の気を
吸ひてわらべとなりにけり
湯浴み=お風呂に入ること、この場合は産湯
わらべ=子供、人
千里=約4000km
Mom gave me the first bath in the sea.
(when I was born)
I heard sounds of the waves as a lullaby.
It is the sea that has raised me.
I am a child of the sea.
<3>
高く鼻つくいその香に
不断の花のかをりあり
なぎさの松に吹く風を
いみじき楽と我は聞く
不断の花=不断桜のことらしい
磯の香り=海の香り、波の香り
いみじき=たいそうな
楽=音楽
海の香りがまるで花のように香るという意味です。
You will smell the waves like a flower.
You will hear the pinetrees swaying in the wind.
How beautiful it is!
I feel so relaxed.
この歌はまだまだ続くのですが、教科書に書かれたのは3番までです。歌詞の中には軍艦など戦争を連想させる言葉が出てくるとして、戦後教育の中では教えられなくなったそうです。
それにしても
海とともに育ち、育てられた作者の感謝と愛を感じる歌です。海育ちでも山育ちでもありませんが、なんだかグッとくる。故郷を思わずにはいられない歌ですね。
いけてるサーファーやライフガードのお兄さん
とはまた違う、「海の男」を想像してしまう歌です。この子はどんな大人になったのでしょうね。
なんだかバリ島やグアムではない
磯の香りのする日本の海に行きたくなりました
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